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【新型コロナ】10歳未満の女児ら3人死亡 新規感染1330人

2022年07月28日 19時46分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(28日)までに県内で新型コロナウイルスに感染した、10歳未満を含む女性3人が死亡したと発表し、死者はこれで130人となりました。県内で10歳未満の子どもが死亡するのは初めてです。

記者会見で女児の死亡を発表する野尻技監(7月28日・和歌山県庁)

また、きょう新たに、乳児から100歳以上の男女1330人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認しました。1日の感染者数としては過去2番目に多くなり、累計の感染者数は死亡した130人を含め6万2277人となりました。きのう(27日)よりは105人増加し、前の週の同じ曜日よりは54人減っています。

死亡した3人の女性のうち、県内在住で10歳未満の女の子は、おととい(26日)発熱があり、医療機関を受診しました。きのう(27日)呼吸状態が悪化したため、入院治療を受けていましたが、午後6時47分、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。女の子には基礎疾患があったということです。

また、和歌山市内の100歳代の女性はクラスターとなった介護老人施設で、和歌山市内の90歳代の女性は高齢者施設でそれぞれ新型コロナウイルスに感染し、100歳代の女性は24日に新型コロナウイルス感染症で、90歳代の女性は基礎疾患のため死亡しました。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「これまで死者は30代が最も若かったが、10歳未満は初めてで、言葉にならない。感染者の急激な拡大が原因とみられる。抵抗力の弱い人に影響が及んでいる」と話しています。

きょう確認された1330人の保健所別の内訳は、和歌山市が700人、岩出が128人、橋本が104人、海南が96人、田辺が94人、湯浅が84人、新宮が70人、御坊が46人、県外が8人です。

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は、県全体が816・5人できのうより5・8人減少し、和歌山市が1146・6人、海南が883・5人、橋本が648・7人、湯浅が633人、新宮が616・7人などとなっています。現在入院している人は373人で病床使用率は70・5%、自宅などで療養中の人は6548人です。また、きょうあらたに、田辺保健所管内で開かれた屋外運動大会など3か所でクラスターが認定され、県内のクラスターの累計は518例となっています。すでにクラスターが確認された県内8か所の高齢者福祉施設でも、あらたな感染者が確認されています。

野尻技監は「急激な感染拡大で県内の医療現場はひっ迫し、入院治療や通常の診療にも影響が出ている。とくに高齢者施設の感染が減らないことには、ひっ迫は続くことになる」と述べ、感染防止対策の徹底と、症状が出た際、速やかに医療機関を受診すること、さらに、熱中症への注意を呼びかけています。

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