和歌山市、支援に謝意 ウクライナ避難女性受け入れで
2022年07月28日 19時45分
和歌山市は、ウクライナから避難してきた30代の女性を受け入れることになり、きょう(7/28)、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が、市長室にこの女性を支援するボランティアの在日ウクライナ人女性を迎え、感謝の意を示しました。
和歌山市総合防災課などによりますと、和歌山市が受け入れを決めたのは、ウクライナのハルキウ州から避難してきた30代の女性で、ロシアによるウクライナ侵略を受けて、身元引受人がないウクライナ人を受け入れたのは、県内の自治体では初めてです。
女性は、5月末に来日し、東京で生活していましたが、きのう、和歌山市の市営住宅に転居したということです。女性には、国から生活支援金16万円と、生活費として日額2400円が支給されますが、和歌山市では、これに加えて、ふるさと納税の寄付を原資にした一時金30万円を、独自に支給します。
また、通訳などを兼ねた生活支援ボランティアを、和歌山市在住のウクライナ人女性、西畑(にしはた)オリガさん41歳が務めることになり、きょう、西畑さんを和歌山市に紹介した、市自治体連絡協議会会長の石井太郎(いしい・たろう)さんとともに市役所を訪れ、尾花市長から感謝の言葉を受けました。
ウクライナのドネツク州出身の西畑オリガさんは、17年前から日本で生活していて、和歌山市でフラワーコーディネーターとして働いています。
西畑さんは、「ロシアによるウクライナ侵攻以降、何かの形で手助けができればと、ずっと思っていたので、声をかけてもらえてうれしかったです。身近なスーパーマーケットやおいしいごはんなど、日本の暮らしを見せてあげるとともに、日本語の勉強方法なども教えてあげたい」と話しました。
また、きょう対面したという避難してきた30代のウクライナ人女性について、西畑さんは、「海があり気候の良い大きくないまち、ということで、和歌山市に来ることになったと聞いています。ウクライナでは、歴史の教師をしていたと聞きました。本人としては、日本語を勉強した上で、働きたいそうですが、仕事でのコミュニケーションを通じて、日本語の上達も早くなると思うので、早く就職先が見つかるといいと思います」と話していました。
和歌山市では、ウクライナ人女性の就職を支援するため、民間企業や団体に呼びかけています。