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夏季企画展「くだものの民具」開催中・紀伊風土記の丘

2022年07月23日 18時21分

イベント教育歴史・文化社会

江戸時代から近現代にかけて栽培・生産された、和歌山になじみ深いくだものの栽培の歴史や変遷、農業システムの特色について展示解説する夏季企画展が、和歌山市の紀伊風土記の丘で開かれています。

この企画展では、日本一の生産量とシェアを誇り、和歌山の特産物として知られる「うめ」「かき」「みかん」に焦点をあて、栽培するために必要な道具や作業の様子、歴史や変遷などを当時使われていた道具や写真パネルを通じて理解できる展示となっています。

会場では、「うめ」「かき」「みかん」の栽培の歴史や技術を第1章から第3章に分けて紹介していて、このうちみかんのコーナーでは、2019年に日本農業遺産に認定された「下津の蔵出しみかんシステム」を道具とともに紹介しているほか、湯浅町で発明され、みかんの選別に使用した手動型の「水崎式(みずさきしき)選果機」が展示されているなど、普段目にすることのできない展示物が並んでいます。

湯浅町で発明された手動型の「水崎式(みずさきしき)選果機」

紀伊風土記の丘の蘇理剛志(そり・たけし)学芸員は「お子さんの自由研究のヒントにもなる展示となっています。ぜひご家族で足を運んでほしい」と話していました。

夏季企画展は9月4日まで和歌山市の紀伊風土記の丘で開かれています。また、8月14日午後1時30分から、小学生以上を対象に展示講座が予定されています。定員は先着30人で事前申し込みが必要です。申し込みは、今月(7月)29日午後1時から、紀伊風土記の丘 電話 073-471-6123で受け付けています。

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