陸奥宗光を学ぶ学習会 小学生の親子参加
2022年07月18日 19時17分
和歌山市出身で明治の外交を支えた陸奥宗光の功績を学ぶ学習会がきのう(7/17)、和歌山市の和歌山城ホールで開かれ、小学生の親子が参加し、和歌山県の偉人について学びました。
この学習会は、幕末に和歌山市で生まれ、明治政府の外務大臣などを歴任し、不平等条約の改正に尽力した陸奥宗光の功績を、広く和歌山県内の子どもたちに知ってもらおうと、「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」が、2016年から開いているものです。
今回は、新型コロナウイルス感染者の急増を受けて、学習会を欠席する親子が相次ぎ、きのう参加したのは、6組12人にとどまりました。
学習会では、実行委員会副会長の臼井康浩(うすい・やすひろ)さんが講師を務め、「陸奥宗光は、イギリスやアメリカとの間で結ばれていた不平等条約を改正するため、徴兵令や殖産興業にも尽力して日本の国力を高めた」と述べ、陸奥宗光が、明治時代の3つの大改革のうち、「兵制」と「税制」に深く関わったことを強調しました。そして臼井さんは、「不平等条約の改正は、坂本龍馬をはじめとする新国家建設のため命を燃やした志士たちの大願だった」と指摘し、「龍馬が亡くなった後、27年たって陸奥宗光が外務大臣となり成し遂げた」と解説しました。
広川町から参加した、小学6年の白倉悠成(しらくら・ゆうせい)さんは、「陸奥宗光のことは、以前から知っていましたが、もっと知りたくて参加しました。日本が植民地にされなかった理由も教えてもらえて勉強になりました。日本を近代国家に導いた陸奥宗光が、ふるさと和歌山県の出身で、とてもうれしいです」と話し、母親の美紀(みき)さんは、「自分が子どもの頃は、全然知りませんでしたが、子どもと一緒に勉強して、和歌山にこんなすごい人がいることを知り、とても誇りに思っています」と話していました。
学習会の後、参加者は、和歌山市岡山丁の岡公園まで歩いて移動し、陸奥宗光の銅像を見学しました。
実行委員会では、今後も陸奥宗光の勉強会などを開くことにしています。