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高野山で演劇に参加するイベント17日から

2022年07月16日 13時42分

交通歴史・文化社会経済

世界遺産高野山金剛峰寺の拝観時間終了後に演劇に参加するという一風変わった旅行の提供を南海電鉄などが始めました。

役者が美術品や開祖空海の話を紹介しながら観光客とやり取りして境内をめぐる没入型体験が売り物です。宿泊と組み合わせたプランも展開し、主に富裕層や訪日観光客の誘致につなげたい狙いです。

演劇の舞台は日が傾いたころの金剛峯寺で、2人の役者が鎌倉から南北時代の絵師と表具師に扮し、ふすま絵や庭などの解説を交えて境内をゆっくり回ります。観客は表具師の見習いという設定で演劇の世界に入り込んだかのような体験ができます。世界遺産を舞台に活用した演劇は珍しいということです。

定員は1回30人で、1人7700円です。初回はあす(17日)で、年内は、11月までの6回予定されています。

この演劇は三菱UFJ銀行などが設立した観光事業創出拠点ミューイックカンサイが旅行商品を手掛ける東京に本社があるエクスペリサスと南海電鉄を結び付けて実現しました。客の要望に応じ、金剛峯寺以外での体験と宿泊をセットにするオーダーメードの商品にも対応し、地域全体の観光の活性化を目指します。

観光創造拠点・ミューイックカンサイの担当者は、「高野山は付加価値の高い旅行商品を生み出す潜在力が高い」と期待を寄せています。

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