「那智の扇祭り」3年ぶりに大たいまつの乱舞
2022年07月14日 19時05分
那智勝浦町(なちかつうらちょう)の世界遺産・熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)で、きょう(14日)例大祭「那智の扇祭り(おうぎまつり)」が行われ「那智の瀧」の前で、3年ぶりに燃え盛る大たいまつの乱舞が繰り広げられました。
那智の扇祭りは、神々が年に1度、12体の「扇みこし」に乗って、ご神体の那智の瀧の前に戻るとされる火祭りで、ハイライトとなる大たいまつの行事は、3年ぶりに、新型コロナの流行前と同じように行われました。
祭では、重さが30キロから50キロある12本の大たいまつを、白装束の男衆が1人で1本ずつ持ち上げて練り歩き、落差133メートルの那智の瀧を見上げる飛瀧神社(ひろうじんじゃ)の前で「ハリャハリャハリャ」と声を上げながら、勇壮な炎の演舞を繰り広げました。
ことし(2022年)は、見物客を制限せずに受け入れ、東京都の50代の男性は「赤い炎と扇みこしの金色が絶妙な色合いだった」と興奮した様子で話していました。