【新型コロナ】県内609人感染 過去最多更新
2022年07月12日 19時13分
和歌山県はきょう(7/12)、乳児を含む男女609人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表し、一日の感染者数としては、過去最多を更新しました。
きょう発表された県内の感染者数は609人で、一日の感染者数としては、今年(2022年)2月2日の597人を上回り、160日ぶりに過去最多を更新しました。また、きのうより248人増え、前の週の同じ曜日より330人増えました。
直近一週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、和歌山県全体が305・5人で、22日連続で増加しています。
感染者の保健所管内別の内訳は、和歌山市が326人で、152日ぶりに300人を超えたほか、御坊が54人、田辺が45人、新宮が40人で、それぞれ過去最多を更新しました。このほか、岩出と橋本が42人ずつ、海南が37人、湯浅が15人、県外が8人となっています。
また、きょう県内で認定されたクラスターは447例目から453例目まで7件にのぼり、一日に認定されたクラスターの数が、過去最多となりました。7つのクラスターの内訳は、御坊保健所管内で、2つの小学校と障害者支援施設、それに飲食店のあわせて4例が認定されたほか、和歌山市の小学校と田辺保健所管内のこども園、新宮保健所管内の運動クラブでも1例ずつ認定されました。このほか、これまでにクラスターに認定された新宮保健所管内の病院で感染者が1人増えて73人となるなど、県内9つのクラスターとなった施設で感染者が増加しています。
県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、一日の感染者数が過去最多を更新したことについて、「強い危機感を持っている。もう少し緩やかに増えるものと思っていたが、オミクロンのBA5(ファイブ)が置き換わってくる中で、倍々で増えてきたため、過去最多を更新するのは間違いないと思っていた。今後もさらに更新する可能性があり、地域の医療を守るためにも、県民の皆さんには、感染対策への意識を高く持ってほしい」と訴えました。
また、野尻技監は、「この2年間、まったく流行がなかったインフルエンザの患者が、この時期に、県内3つの保健所管内であわせて5人確認されている。新型コロナにインフルエンザの感染が重なると、地域の医療機能が保てないので、マスクの着用や手洗いなど、基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけました。
きょう発表された609人を含め、県内の累計感染者数は、4万8494人となり、このうち118人が亡くなっています。
現在、入院しているのは246人で、病床の使用率は48・1%まで上がっていて、自宅やホテルで療養している人は2307人にのぼっています。