参院和歌山、鶴保氏が5選 「議連で地方から変える」
2022年07月11日 00時07分
物価高対策や消費税減税などが主な争点となった第26回参議院選挙はきょう(7/10)、投開票が行われ、和歌山県選挙区で、自民党・現職で公明党から推薦を受けた鶴保庸介(つるほ・ようすけ)氏55歳が5回目の当選を果たしました。
鶴保氏は、東京大学を卒業後、代議士秘書を経て、1998年に行われた参議院和歌山県選挙区で自由党から立候補して初当選し、6年後の次の選挙では、自民党公認で再選を果たし、今回で5回目の当選となりました。この間、国土交通副大臣や内閣府特命担当大臣を歴任しました。
投票終了直後の午後8時過ぎに鶴保氏の当選確実が報道されると、和歌山市六番丁(ろくばんちょう)の選挙事務所に集まった支持者から拍手と歓声が上がりました。しかし、2日前に奈良市で安倍晋三(あべ・しんぞう)元総理が銃撃されて死亡したことに配慮し、鶴保氏らは当選セレモニーで万歳三唱を行わず、冒頭、全員で安倍元総理に黙とうを捧げました。
この後、支持者を前に挨拶した鶴保氏は、安倍元総理が凶弾に倒れたことに触れ、「悲しいし腹だたしい。二度とこうしたことが起きないよう、皆さんと、その決意を共有したい」と決意を述べた上で、「経済対策としては、新型コロナをにらみながらの観光政策を推進するとともに、南海トラフ地震のような、見たくない未来をちゃんと正面から受け止め、果敢にチャレンジしていかなければならない。地方の問題を共有している仲間とともに、議員連合の立ち上げを検討していて、ゼロベースでこの国のあり方を考え直していくきっかけにしたい」と話しました。
また、鶴保氏は、開票速報を放送中の和歌山放送のスタジオを訪れて抱負を語り、東京のルールにとらわれない、地方が独自の方策でやっていけるよう、議員連盟を立ち上げ、活動していく考えを強調しました。
投票率は、52・42%で、前回3年前の選挙を2ポイント上回りました。
当日有権者数は、79万6272人でした。