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夏越しの大祓・各地の神社で「茅の輪くぐり」

2022年06月30日 22時10分

歴史・文化

全国の神社では、きょう・6月30日に、半年間の穢れを祓い清め、残りの半年も無病息災で過ごせるよう祈願する「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」の神事が営まれています。

茅の輪をくぐる女性(6月30日・和歌山市・矢宮神社)

和歌山市関戸(せきど)の矢宮(やのみや)神社の本殿前には、チガヤを編んだ直径2メートルほどの「茅の輪(ちのわ)」が設けられ、参拝者が数字の8の字を描くように、左、右、左の順で3回茅の輪をくぐって本殿に参拝し、心身の健康を祈願していました。

茅の輪くぐりは、昔、神様が、旅の途中で泊まる場所が無く困っていたのを助けてくれた男性に、お礼として茅の輪を渡し「疫病が流行った際に茅の輪を腰に付ければ逃れられる」と伝え、実際に男性の一家のみ病気にかからなかったという神話が起源とされ、夏越しの大祓の時に茅の輪をくぐると、残る半年も健康で過ごせるとされています。

くぐり方を示す貼り紙

茅の輪くぐりに訪れた近所の企業に勤める女性は「社員みんなの健康を祈願しました。梅雨が早く明け、厳しい暑さが続くので、クーラーを我慢せずに使って乗り切りたいです」と話していました。

矢宮神社の矢田部弘州(ひろくに)宮司

矢宮神社の矢田部弘州(やたべ・ひろくに)宮司は「大祓は6月と年末の年に2回行われる、(おおやけ)の穢れを払う大切な神事です。日本では新型コロナ、海外でもロシア・ウクライナの戦闘など、病気や災難に見舞われているので、みんなが無病息災でいられるよう、神様に祈ります」と話していました。

矢宮神社では、きょう午後8時に夏越しの大祓の神事が営まれ、「人形(ひとがた)」と呼ばれる人の形をした紙を撫でたり、息を吹きかけたりして、罪や穢れを移します。

また、7月の12日と13日には、3年ぶりに夏祭りも行われる予定で、子どもから大人まで多くの来場を呼びかけています。

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