非常災害時の復旧訓練 関西電力送配電和歌山支社
2022年06月16日 21時19分
台風シーズンを前に、きょう(6/16)和歌山市で災害による停電の復旧訓練が行われました。
これは、2018年9月、関西一円に大規模な停電をもたらした、台風21号による災害を機に、一刻も早く電力を復旧できるよう、関西電力送配電・和歌山支社が年に2回、行っているものです。
きょう午後、和歌山市毛見の琴の浦訓練場で行われた復旧訓練は、台風で高圧電線が切断され停電が発生したという想定で行われ、和歌山送配電営業所の保全員8人が参加し、命綱を付けて電柱に登ったり、高所作業車のゴンドラに乗ったりして、電線にセンサー付きの特殊な棒を充てて台風で停電した箇所を探し、無線でリーダーからの指示を受けながら故障したケーブルの復旧作業などを行いました。
また、2018年の台風災害で教訓となった作業員の不足に備えるため、きょうの訓練には、関西電力送配電和歌山支社の別の部署の社員20人も参加し、専門的な知識がなくても対応できる高圧発電機の車両の取り扱いについて、和歌山送配電営業所の保全員から説明を受けていました。
訓練を指揮した和歌山配電営業所・保全係の稗田剛也(ひえだ・たけなり)係長は、「停電の復旧作業では、早く電気を送りたいので、焦りが出てきますが、安全最優先で行えるよう訓練に取り組んでいます。きょうの訓練では、必要な作業をそれぞれが理解して、作業責任者の指示のもと動けていたのがよかった。いざという時には、安全最優先で復旧にあたり、お客様に迷惑をかけないようにしたい」と話しました。
関西電力送配電和歌山支社では、台風シーズンを前に、こうした復旧訓練を行うとともに、市民に対し、台風前には、テレビのアンテナを固定するなどの対策をとることや、台風の通過後には、切れて垂れ下がった電線を見つけたら、触らずにすぐ関西電力送配電まで連絡するよう呼びかけています。
連絡先は、通話料無料のフリーダイヤル「0800・777・3081」です。