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田辺市危機管理局長死亡・遺族が経緯説明申し入れ

2022年06月09日 16時58分

社会

田辺市の危機管理局長が、2018年8月に発生した台風20号の災害対応に伴う長時間労働が原因で、脳出血を起こして死亡したとして公務災害と認定された事案を受け、局長の遺族が、きのう(8日)田辺市に経緯の説明を求める申し入れ書を提出しました。

死亡したのは、田辺市の危機管理局長だった中野典昭(なかの・のりあき)さん・当時57歳です。

遺族らによりますと、中野さんは、台風20号が接近していた2018年8月23日から24日にかけて、田辺市役所で避難勧告や避難指示を出すなどの災害対応にあたっていましたが、退勤したあとの25日に自宅で倒れているのが見つかり、搬送先の病院で26日に死亡しました。

災害対応の間、田辺市では副市長をトップとする体制を整えましたが、副市長は登庁せず、長時間にわたって中野さんが指揮を執っていて、過度なストレスが死亡につながった可能性があるにもかかわらず、死亡後、市から遺族に経緯の説明が行われなかったということです。

関西労働者安全センターの田島陽子(たじま・ようこ)事務局長によりますと、おととし(2020年)6月、公務災害に認定されたということです。

きのう、田辺市役所で記者会見した遺族らは「田辺市にはきちんと説明して欲しい」と訴えました。田辺市は申し入れに対し「今後、遺族と面談をして回答したい」としています。

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