国際ソロプチミスト和歌山 認証50周年記念式典
2022年05月24日 20時51分
世界的な女性の奉仕団体、「国際ソロプチミスト和歌山」が認証されてから今年(2022年)で50年となるのを記念した式典がきょう(5/24)、和歌山市で開かれ、新たに創設された奨学金制度などについて報告されました。
国際ソロプチミスト和歌山は、1972年5月に日本で19番目に認証されて以降、女性の生活やキャリアを支えるなどさまざまな事業に取り組み、今年で50周年を迎えました。
きょう和歌山市のホテルで開かれた記念式典では、国際ソロプチミスト和歌山の遠藤富美子(えんどう・ふみこ)会長が挨拶し、「試行錯誤しながら、女性と子どもたちの支援や、青少年の健全育成、環境問題などに取り組み、念願の奨学金制度の創設につながりました。一人一人の力は小さいですが、手を取り合い、先輩たちが築かれた50年の歴史の上に希望の灯を掲げて奉仕の道を会員一同、心をあわせて歩んでいきます」と述べました。
式典では、認証50周年を記念して設立された給付型の奨学金制度について説明があり、大学院に在籍する女子学生を対象にした研究奨励金では、今回、初めて選ばれた近畿大学大学院生物理工学部研究科2年の中村美紗樹(なかむら・みさき)さんに遠藤会長が賞状と目録を手渡しました。
また、和歌山市内にある3つの児童養護施設で暮らす女子高校生を対象にした進学のための奨学金については、今年の対象者がなかったため、奨学金制度の内容を記した覚書を、遠藤会長が、3つの施設を代表して、伏虎学園副学園長の前田哲也(まえだ・てつや)さんに手渡しました。
また、3Ⅾプリンターを使って文化財のレプリカを製作し寄贈している県立和歌山工業高校の産業デザイン研究会が、際ソロプチミスト和歌山と同じ目的で社会奉仕活動に取り組む中学生や高校生を対象にしたSクラブに認証されました。
式典には、和歌山県の下宏(しも・ひろし)副知事や和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長らが来賓として出席したほか、国際ソロプチミストアメリカの森田和子(もりた・かずこ)会長らも駆け付け、祝辞を述べていました。