高野山にバーがオープン「和真庵」
2022年05月08日 13時30分
真言密教の聖地、高野山に、このほど、バーがオープンしました。
店の名は「和真庵(わしんあん)」で、経営する和歌山市出身の梅原直希(うめはら・なおき)さん40歳は、昼は武家茶道の師範、夜はバーのマスターとマルチに活躍し、「高野山1200年の歴史で初めてのバーかもしれない」と話しています。
梅原さんは、3年前に、前身のカフェを開きましたが、新型コロナウイルスの影響で、苦戦となり、去年(2021年)10月、東京でバーを経営する知人を話すうち「悪者(わるもの)扱いされるようになったお酒のイメージを変え、世の中を盛り上げよう」と、バーへの転換を思いついたということです。店は、奥の院への入り口、「一の橋」に近い目抜き通りに面していて、深緑(ふかみどり)色ののれんをくぐり、趣(おもむき)のある格子戸(こうしど)を開けると、落ち着いた雰囲気のカウンターが迎えてくれます。
バーテンダーの経験はなく、知人に教わったという梅原さんですが「シェークの所作や、相手への見せ方など、茶道に通じるものがある」と話し、「コロナ禍が長引き、お酒の楽しみ方を忘れた人が寄ってきてくれたら」と期待を寄せています。