【新型コロナ】県内2人死亡 新規感染234人
2022年04月28日 19時06分
和歌山県は、きょう(4/28)、県内で新型コロナウイルスに感染した女性2人が死亡し、新たな感染者として234人を確認したと発表しました。県内で新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、これで114人、死亡した人を含めた県内の累計感染者数は3万5569人となりました。
県によりますと、死亡した2人のうち、海南保健所管内の80代の女性は、のちにクラスターとなる特別養護老人ホームに入所していた今月(4月)24日、新型コロナウイルスの感染が判明しました。このときは無症状でしたが、翌日、入院した際には呼吸状態が悪くなり、その後、酸素投与の治療を受けていましたが、きのう(4/27)、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。また、もう一人は、和歌山市に住む100歳代の女性で、クラスターとなったサービス付き高齢者住宅に入居していた今月23日、呼吸状態が悪化して救急受診したところ、感染が判明し、そのまま入院して治療を受けていましたが、きのう新型コロナウイルス肺炎で死亡しました。2人には、いずれも基礎疾患があり、3回のワクチン接種を受けていました。
一方、きょう和歌山県内で新たに感染が確認されたのは、幼児から80代までの234人で、きのうより50人減り、前の週の木曜日より41人減少しました。重症患者は14人で、このうち国の基準に相当する重症者はいません。
直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が168・1人で、今月5日以来、23日ぶりに170人を下回りました。
また、きょう県内で321例目から323例目までの3つのクラスターが認定されました。このうち、御坊保健所管内の保育所では、これまでに同じクラスの園児6人の感染が確認されていて、あす29日まで当該のクラスが閉鎖されています。橋本保健所管内の中学校では、11人の生徒の感染が確認されていて、あさって30日まで学校全体で休校の措置がとられています。また、湯浅保健所管内の障害者支援施設では、これまでに職員と利用している小学生らあわせて7人の感染が判明していて、来月(5月)8日まで施設の利用が休止されています。
こうした現状について、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「いま感染者数は、減少しているものの、極めて緩やかで、海南や湯浅の保健所管内では、増加している。これには、オミクロン株のBA・2がかなり影響しているとみられる。いまここで再拡大させないために、一人一人の感染予防対策の徹底と、早期受診、ワクチン接種を実践してほしい」と呼びかけました。
きょう和歌山県内で感染が判明した234人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が90人、海南が24人、岩出が34人、橋本が20人、湯浅が28人、御坊が11人、田辺が22人、新宮が5人となっています。
現在入院しているのは196人で、コロナ用病床の使用率は32・3%、自宅やホテルなどで療養している人は1264人となっています。
大型連休を前に、野尻技監は、「大型連休は、都市部から地方へ、地方から都市部へ出かけて感染を持ち込むケースが増える機会ととらえている。一方で、BA・2の感染拡大で、より感染しやすく広がりやすい状況になっているので、基本的な感染防止対策に加え、飲食時の会話や大人数での会合など、リスクの高い行動は避けてほしい」と呼びかけました。