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県議会IR特別委・区域整備計画を反対多数で否決

2022年04月19日 19時45分

政治社会経済

カジノを含む統合型リゾート・IRの区域整備計画の是非を審議している、4月臨時和歌山県議会の特別委員会が、きょう(19日)開かれ、採決の結果、区域整備計画の国への申請について反対多数で否決されました。

国への区域整備計画申請について否決する特別委員会のもよう(4月19日・和歌山県庁北別館)

県では、和歌山市の和歌山マリーナシティにリゾート型IR施設を誘致していて、今月(4月)28日の期限までに国へ申請するため、14日から臨時の県議会を開いて、計画の是非を審議しています。

IR対策等特別委員会は、きのう(18日)ときょうの2日間開かれ、きょうは、冒頭、藤山将材(ふじやま・まさき)委員長が、先月(3月)の特別委員会での県当局の答弁に虚偽の内容があったと指摘し、調査を行うための百条委員会の設置を求めたため、午前中の審議がストップしました。

特別委員会で陳謝する仁坂知事(モニター内はクレアベストのマリオ・ホー代表)

審議は午後になって再開され、緊急に招集された仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が「段取りの悪さを深くお詫びする。すべての責任は私にある」と陳謝しました。

審議では、運営事業者でクレアベストニームベンチャーズのマリオ・ホー代表もオンラインで参加し「IRの初期投資額・4700億円を超える資金を調達するメドが立った。日本の銀行も借入先に加わった」などと説明しましたが、具体名については「プライベートならば答える」と述べるにとどめ、委員からは説明が依然として不十分と反発があり、議論は平行線をたどりました。

午後5時半過ぎに採決が行われ、賛成5・反対10で、区域整備計画の国への申請について、反対多数で否決されました。あわせて、あす(20日)の議会運営委員会で、百条委員会の設置をはかることが、賛成多数で可決されました。

IR対策等特別委の藤山委員長

特別委員会終了後、藤山委員長は「30時間にわたる審査をしてきて、このような結果になり大変残念だが、各議員の判断を尊重したい。百条委員会の設置を求めることも、不信感を払拭できなかったことがつながった」と話していました。

4月臨時県議会は、あす(20日)再び本会議が開かれ、IR整備計画について最終の採決が行われますが、特別委員会での否決が大きく影響しそうです。

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