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和県内で平和の鐘撞き ウクライナ侵攻1ヶ月

2022年03月24日 22時15分

イベント社会

ロシアによるウクライナ侵攻から1ヶ月を迎えたきょう(3/24)、和歌山県内の寺院で、平和を願って鐘を撞く催しが行われました。

鐘を撞く参加者(2022年3月24日・岡山時鐘堂で)

このうち、和歌山市吹上の岡山の時鐘堂では、和歌山ユネスコ協会主催の平和の鐘撞きが正午からおよそ1時間にわたって行われ、訪れた人たちが、1人ずつ鐘を撞いてウクライナで続くロシアによる侵攻が一日も早く終わるよう願っていました。

今回の鐘撞きは、急遽、実施することが決まったため、参加したのは、和歌山ユネスコ協会の関係者が中心でしたが、なかには、京都から訪れた大学生や親子連れの小学生らの姿もありました。

終業式を終えた小学生も駆け付けた

母親と鐘を撞きに来た小学4年と2年の和歌山市の男の子は、「ウクライナの平和を願って撞きました。ウクライナの人たちが、誰からも攻撃されずに普通に暮らせるようになってほしい」と話し、母親は、「いつも8月15日の鐘撞きに来ていますが、今回のことを子どもに話すと、『行きたい』と言うので、終業式が終わってすぐ駆け付けました。何かしたいけれど、何もできないもどかしさがあります。祈りだけでも届けられれば」と話していました。

和歌山ユネスコ協会では、1948年から全国に先駆け、毎年、8月15日の終戦の日に合わせて平和の鐘を撞く催しを行っていて、高垣晴夫(たかがき・はるお)事務局長は、「今この瞬間も、ウクライナでは危機の瞬間があり、ロシア人もウクライナ人も命を落としている。ユネスコとしては、『せめてきょう一日は、争いをなくしましょう』ということの積み重ねで、結果として、平和が続いていくよう願っている」と話した上で、「今回、平和の鐘発祥の地である岡山時鐘堂から鐘を撞くなどのアクションをしようと呼びかけたが、平和への思いを持って同じ行動をしてもらうことで、共感が生まれ、人と人との連帯ができ、人の心に橋が架かかるので、是非、皆さんも『せめてきょう一日は』という思いを積み重ねてほしい」と呼びかけました。

時鐘堂について説明する高垣事務局長

県内では、きょう、和歌山市の岡山時鐘堂を含めて高野山の金剛峯寺や九度山町の慈尊院、新宮市の松厳院(しょうがんいん)など、県内6つの寺院で平和の鐘撞きが行われました。

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