【新型コロナ】県内1人死亡 新規感染198人
2022年03月24日 22時15分
和歌山県は、きょう(3/24)、県内で新型コロナウイルスに感染した男性1人が死亡し、新たな感染者として198人を確認したと発表しました。県内で感染者が死亡したのは、今月14日以来、10日ぶりで、死亡した人の累計は108人となり、これを含めた県内の累計感染者数は、2万7136人となりました。
県によりますと、死亡したのは、海南保健所管内に住む70代の男性で、先月(2月)20日から微熱や全身倦怠感の症状があり、基礎疾患の治療のため通院していましたが、先月28日になってレントゲンで肺炎がわかり、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。男性は、翌日から酸素投与の治療を受けていましたが、きのう(3/23)、死亡しました。死因は、基礎疾患ですが、新型コロナウイルスに感染したことが、死亡に影響したとみられています。男性には、複数の基礎疾患があり、ワクチン接種を受けていませんでした。
一方、きょう和歌山県内で新たに感染が確認されたのは、乳児から90代までの198人で、きのうより42人増加し、前の週の木曜日より22人増えました。一日の感染者数が、前の週を上回ったのは、今月5日以来、19日ぶりです。
感染が判明した198人の保健所管内別の内訳は、和歌山市が105人、岩出が23人、橋本と田辺が15人ずつ、御坊が12人、新宮が11人、海南と湯浅が6人ずつ、県外が5人でした。
直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が109・7人で、きのう(3/23)より2・4ポイント上昇しました。
現在入院しているのは118人で、コロナ用病床の使用率は19・2%、重症患者は9人で、このうち国の基準に相当する重症者は2人、自宅やホテルなどで療養している人は716人となっています。
また、きょう県内で新たに確認されたクラスターは2つで、このうち263例目は、新宮保健所管内で開かれた職場の送別会でした。新宮保健所管内の飲食店を借り切って行われたもので、参加した10人のうち5人の感染が判明しています。
県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「きょうは、残念ながら、食事会でクラスターが発生したが、そうした機会が増える季節なので、マスクを外しての会話や、お酒を伴う複数での飲食はできるだけ避けていただきたい」と呼びかけました。
また、264例目のクラスターは、御坊保健所管内の病院で、これまでに看護師やリハビリの職員と入院患者あわせて6人の感染が確認されています。
野尻技監は、「職員5人のうち4人が、3度目のワクチン接種を受けていたが、感染した」とした上で、「ワクチンには、感染リスクを軽減する効果があるものの、100%ではないので、症状が出た場合、医療従事者などは、速やかに職場に申し入れて休むとともに検査をしてほしい」と訴えました。
また、すでにクラスターに認定されている高校や保育所など3ヶ所で感染者数が増えています。