親子で防災学習「液状化現象」を実験で再現
2022年03月19日 18時33分
地震が発生した際に地盤が液体状になる「液状化現象」を実験で確かめる体験教室が、きょう(19日)和歌山市で開かれ、小学生と保護者らあわせて16人が参加しました。
和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれた教室では、ボランティアグループ「冒険あそび倉庫」の代表、金川佳史さんが講師を務め、東日本大震災によって発生した液状化現象の様子を映像で見せ、被害について確認したところで、実際に500mlのペットボトルと白い砂やビーズを使って、「液状化現象」を再現する実験装置を作りました。
実験では、3分の2程度の砂や水を入れたペットボトルにビーズやビー玉を入れ、ペットボトルの側面を軽く叩くなどして砂に振動を与えると、重いビー玉は沈み、軽いビーズは浮かび上がるという液状化現象の仕組みを体験しました。
実験後は工作教室となり、ビーズやラメなど、用意された装飾から好きなものを選んでペットボトルに入れ、上から洗濯のりを入れることでスノードームへと早変わりしました。
参加した保護者は「液状化現象の仕組みを、実験によって実際に目で見ることができたので勉強になった」と話していました。
会終了後、講師を務めた金川佳史さんから、災害が起きた場合に、連絡を取る方法やどこに集まるかといったルールを家族で決めておくこと、そして水や食料などを備蓄しておくなどといった災害対策について呼び掛けられ、非常食を試してほしいと、お湯や水を注ぐだけでご飯になる「アルファ米」や「サバイバルパン」といった備蓄食品が参加者に配られました。