2月の県内企業倒産状況
2022年03月08日 20時16分
民間の信用調査機関・東京商工リサーチ和歌山支店によりますと、先月(2月)和歌山県内で1000万円以上の負債を抱えて倒産した企業は3件、負債総額は5000万円となりました。新型コロナウイルスの関連倒産はなく、件数・負債総額とも、過去10年間で最も少なくなりました。
地域別では、和歌山市・岩出市・有田市(ありだし)でそれぞれ1件でした。業種別の内訳は製造業、卸売業、小売業で、いずれも販売不振や既往(きおう)のしわ寄せが原因です。
東京商工リサーチ和歌山支店は今後の見通しについて「新型コロナ第6波や、原油価格の高騰による各種商品の値上げに加え、ロシアへのウクライナ侵攻も始まり、新型コロナ前の経済水準に戻るには時間を要する状況になっている。今後、ゼロゼロ融資の返済が始まるなか、コロナ禍も3年目となり、企業の疲弊感も見え始め、息切れ倒産だけでなく廃業も増える事が懸念される」とみています。