世界遺産、川の参詣道・熊野川で観光舟下り始まる
2022年03月06日 14時31分
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」に含まれ、和歌山と三重の県境を流れる熊野川で、観光舟下りの定期運航が、このほど始まりました。
これは、新宮市の熊野川・川舟センター近くから、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)近くまでのおよそ16キロの「川の参詣道(さんけいみち)=熊野川」を1時間半かけて、木造の小舟で下るものです。
今シーズンの運航初日となった今月(3月)4日の第1便には、大阪市などからの観光客7人が乗り込み、熊野詣(くまのもうで)にまつわる伝承が残る巨大な岩や滝など景観を楽しみました。新型コロナウイルス対策のため、定員12人を8人に減らしての運航となっています。
川舟センター長の下阪殖保(しもさか・しげやす)さんは「これから川沿いのヤマザクラが開花し、いいシーズンを迎えます。感染予防対策に力を入れ、お待ちしています」と話していました。観光舟下りの定期運航は、11月末までで、午前10時と午後2時半の1日2便となっています。