春の風物詩・和歌山城公園で「こも外し」

2022年03月05日 18時30分

歴史・文化社会

二十四(にじゅうし)節気(せっき)の一つで、冬ごもりの虫が動き始めるとされる「啓蟄(けいちつ)」のきょう(5日)、和歌山城公園内の松に巻かれた「こも」を取り外す恒例の「こも外し」が行われました。

「こも」を取り外す市職員

「こも外し」は、松を枯らす原因となる「マツケムシ」などの害虫が、冬眠から目覚める啓蟄の時期に「こも」ごと焼却する江戸時代から伝わる害虫駆除の方法で、現代では春を告げる風物詩として定着しています。

和歌山城公園では、毎年、立冬の日にあわせて松に「こも」が巻かれ、啓蟄の日に「こも」を外す作業を行っています。

外された「こも」に、カメムシやダンゴムシが見つかる

きょうは、午前9時半から和歌山城整備企画課の職員6人が、公園内にあるおよそ250本の松に巻かれた「こも」をはさみで切るなどして一つずつ丁寧に外していきました。外された「こも」は、きょうとあす(6日)で焼却されます。

和歌山城整備企画課の大城(おおしろ・)康弘(やすひろ)班長は「こも外しで春の訪れを実感している。これから場内のいたるところでも春の訪れを感じられると思うので、感染対策をしつつ、たくさんの方に足を運んでほしい」と話していました。

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