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【新型コロナ】県内2人死亡 新規感染231人「保健所に相談を」

2022年03月03日 20時48分

社会福祉・医療

和歌山県は、きょう(3/3)、県内で新型コロナウイルスに感染した男女2人が死亡し、新たな感染者として231人を確認したと発表しました。これで、県内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は104人となり、この104人を含めた累計の感染者数は2万3330人となりました。

記者会見で感染状況を発表する野尻技監(2022年3月3日・県庁記者会見室で)

県によりますと、死亡した2人は、いずれも和歌山市在住で80代の女性は、クラスターとなったグループホームに入居していて、先月(2月)14日に陽性が判明した当初は無症状でしたが、基礎疾患があるため2日後に入院した際には、肺炎像があり、酸素投与などの治療を受けていました。しかし、先月27日に病状が悪化し、きのう、新型コロナウイルス感染症で死亡しました。女性は、ワクチンを接種していませんでした。

一方、70代の男性は、先月4日に咳の症状が出て翌日、医療機関を受診して陽性が判明しましたが、本人の希望で、自宅で療養していたところ、先月10日になって息苦しさや倦怠感の症状が現れました。しかし、男性は、このとき医療機関を受診せず、5日後に症状が悪化してようやく受診し、低酸素血症で救急入院しましたが、きょう新型コロナウイルス感染症で死亡しました。男性には、基礎疾患がなかったということで、県によりますと、基礎疾患のない人が新型コロナウイルスに感染して死亡するのは2例目だということです。この男性は、2度のワクチン接種を受けていました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「この男性は、発症してから外出自粛の必要性を強く感じていたためか、医療機関の受診が遅れていて、これが悔やまれる。息苦しさや強い倦怠感は、症状悪化の兆候なので、速やかに保健所に連絡して受診調整してもらい、すぐに医療機関を受診してほしい」と呼びかけました。

きょう和歌山県内であらたに感染が確認されたのは、乳児から80代までの231人で、保健所別の内訳は、和歌山市が86人、橋本が47人、岩出が39人、湯浅が20人、海南が16人、田辺が15人、御坊が6人、新宮が1人で、県外が1人でした。

直近一週間の人口10万人当たりの新規感染者数は県全体が202・96人で、きのう(3/2)より0・6ポイント上がりました。

現在入院している人は291人でコロナ用病床の使用率は44・9%、重症患者は39人で、このうち国の基準に相当する重症者は5人となっています。

自宅やホテルなどで療養している人は1186人です。

また、きょうあらたに、県内2つの施設でクラスターが認定されました。233例目となる岩出保健所管内の小学校では、これまでに児童8人が感染していて、きょう(3/3)まで学級閉鎖の措置がとられています。234例目の岩出保健所管内のスポーツクラブでは、従業員と利用者あわせて12人が感染しています。また、すでにクラスターに認定された2ヶ所で新たな感染者が確認されました。

ところで、和歌山県に出されているまん延防止等重点措置の適用が延長されず、今月6日で終了する見通しとなったことについて、野尻技監は、「危惧する点がある」と切り出し、「第6波が、成人式後の飲食から始まったように、卒業式の時期を迎え、集団での飲食は控えてほしい。感染者の急増で、夜間の停留人口はいったん減少したものの、また増えてきているので、この夜間の人出を減らす必要がある。またオミクロン株がBA1(ワン)からBA2(ツー)に置き換わってくる可能性があり、いまのうちにできるだけ感染者数を減らしておかないと、次の流行が来たときは、第6波を超えた悲惨な状況になることが懸念される」として、集団での飲食を控え、不要不急の外出をできる限りやめるよう呼びかけました。

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