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新宮市立医療センターへ慈恵医大の産科医師派遣へ

2022年02月21日 16時33分

福祉・医療

和歌山県は、産科医の退職で来月(3月)から分娩が休止になる新宮(しんぐう)市立医療センターの分娩の早期再開のため、4月から東京慈恵会(じけいかい)医科大学の常勤と非常勤の医師の派遣を受けることになりました。また新宮市にも近畿大学の医師が6月から派遣されることになり、早ければ6月に分娩を再開出来る見通しです。

県では、新宮市立医療センターの産科医の確保に向けて大学病院など10か所に医師の派遣を要請した結果、東京慈恵会医科大学の医師の派遣を受けることになりました。4月から派遣されるのは、分娩再開の要となる部長職の常勤医と非常勤の医師です。

これに先立ち、新宮市は近畿大学と連携して6月から産科医師の派遣を受けることになっていて、和歌山県立医科大学も地域医療枠の若手医師を派遣したため、早ければ6月にも分娩が再開できる見通しとなりました。ただ、曜日によっては当直医の確保が不十分なため、県では引き続き医師の確保を働きかけています。

県では、新年度(2022年度)事業のひとつに産婦人科医師の緊急確保対策を盛り込み、県外の大学と連携して、分娩を扱う県内の公立病院へ産婦人科の医師を派遣することや、県立医科大学に総合周産期を支援する寄付講座を開設して、周産期医療の研究や産婦人科医師の育成や診療を支援するなど、医師の地域偏在による産科医の不足をフォローする方針です。

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