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特殊詐欺被害防止広報大使 Fun×Famに委嘱

2022年02月11日 21時07分

社会

特殊詐欺被害防止の広報大使に和歌山市の地域密着型アイドル「Fun×Fam」が選ばれ、きょう(2/11)行われた委嘱式にのぞみました。

和歌山県警察本部では、特殊詐欺に特化した相談電話の窓口を設けるなど、特殊詐欺被害の撲滅に力を入れていて、これまでに、漫才コンビの「わんだーらんど」が広報大使に任命されています。

きょう午後1時から和歌山市の和歌山マリーナシティ・ポルトヨーロッパ内にあるFun×Fam劇場で行われた委嘱式では、Fun×Famのキャプテンを務める高校1年の中川朋香(なかがわ・ともか)さんが、県警生活安全部の大髙圭司(おおたか・けいじ)部長から委嘱状を受け取った後、「和歌山県でも特殊詐欺の被害件数が増えていて、私たちの祖父母の世代の被害が多いと聞きました。特殊詐欺は、電話一本、メール一通で誰でも被害に遭ってしまうので、私たちの大切なふるさと和歌山県の皆さんが被害に遭わないよう、メンバー全員で情報を発信していきたい」決意を語りました。

委嘱状を受け取る中川さん(右)

この後、和歌山西警察署生活安全課などの警察官でつくる「これはわなや広め隊」の3人と県警のマスコット・きしゅうくんが、Fun×Famのメンバーとともに、Fun×Famの楽曲「Little(リトル)Valor(ヴァロー)~小さな勇気~」にあわせてダンスを披露しました。

「これはわなや広め隊」も一緒にダンス

委嘱式には、警察庁の特別防犯支援官を務めるタレントのコロッケさんも出席し、式典の後、県警の取り組みについて、「相談電話を設置したり警察官が踊ったりしてすばらしい。こうした活動が全国に広まればいいと思う」とした上で、Fun×Famのメンバーに対し、「自分たちの活動もあり、学業もあり大変だと思うが、人の役に立てるということは、芸能活動をしていく上ですごく大事なこと。今回の取り組みは有意義だし、将来、自分たちの心の支えになると思う」とアドバイスし、最後に武田鉄矢さんのモノマネで「悪い奴らをやっつけましょう」と呼びかけました。

大使に委嘱されたFun×Famにコロッケさんからアドバイス

県警察本部生活安全企画課の近藤健(こんどう・たけし)次席は、「特殊詐欺は、高齢者の被害が多いが、社会全体で撲滅していくため、Fun×Famのメンバーの力を借りて若い人にも特殊詐欺の現状を知ってもらい、祖父母の世代にも伝えてほしい」と強い期待感を示しました。

和歌山県内では、去年、架空料金詐欺が急増していて、警察では、特殊詐欺被害防止専用の無料電話「ちょっと確認電話」0120・508・878(これはわなや)の利用を呼びかけています。

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