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【新型コロナ】高齢者施設で女性1人死亡 県内感染556人 

2022年02月03日 18時24分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(2/3)、高齢者介護施設で療養中の女性1人が死亡し、県内で新型コロナウイルスの新規感染者として過去三番目に多い556人を確認したと発表しました。県内で死亡した人はこれで68人となり、感染確認は1万2695人となりました。

感染状況を発表する野尻技監(2022年2月3日・県庁記者会見室で)

きょう死亡したのは、湯浅保健所管内在住の80代の女性1人で、クラスターとなった有田川町にあるサービス付高齢者住宅に入居していました。先月(1月)29日に濃厚接触者としてPCR検査を受けて陽性となり、無症状のため高齢者住宅で療養していましたが、今月1日になって容体が悪化しました。このため、施設と連携している医療機関が治療にあたりましたが、きのう老衰で亡くなりました。新型コロナウイルス感染症が死因に影響したとみられています。

これで、県内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は、68人となり、第六波では6例目です。

一方、きょう感染が確認されたのは、乳児から90代までの556人で、最多となったきのうの597人、先月(1月)28日の595人に次いで過去三番目の感染者数となりました。

556人の保健所別の内訳は、和歌山市が327人、岩出が65人、橋本が49人、田辺が30人、湯浅が23人、御坊が22人、海南が21人、新宮が18人で、新宮保健所管内では過去最多となりました。

また、人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が375・1人で過去最多となったほか、保健所別では、和歌山市が598・6人となるなど、海南、御坊、田辺の3つの保健所管内をのぞいてすべて過去最多を更新しました。

きょう現在、入院している人は431人で、このうち重症者は、人工呼吸器による治療を受けている重篤な1人を含めて35人に増えています。

県内にあるコロナ用病床の使用率はきのうとほぼ同じ68・1%で、ホテルや自宅で療養している人は、3545人にのぼっています。

また、クラスターはきょう、高齢者施設や小学校など県内3つの施設で新たに認定されました。

152例目のクラスターは、紀の川市の特別養護老人ホーム「貴志川聖アンナの家」で、これまでに職員と入所者あわせて10人の感染が確認されています。

153例目は、和歌山市の有料老人ホーム「メゾンハートフル」で、これまでに入居者と職員あわせて6人の感染が確認されています。

154例目のクラスターは、串本町の「町立串本小学校」で、児童6人が感染していて、あす4日まで臨時休校となっています。

また、すでに認定されているクラスターの人数も、和歌山市の有料老人ホーム「きしゅうの里」で新たに1人増えて20人となるなどあわせて7つの施設で増加しています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「ワクチンは、重症化予防に効果があるが、感染した場合、症状が出にくく、症状が軽い傾向があるので、のの痛みなど、上気道炎の症状がある人は、早期に検査を受けてほしいし、特に医療、介護に関わる人は、出勤せずに医療機関を受診して検査を受けてほしい」とあらためて呼びかけました。

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