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和歌山市議会住民投票条例案否決

2022年01月27日 18時06分

社会経済

和歌山県が和歌山市に誘致を計画しているカジノを含む統合型リゾート施設IRの誘致の賛否を問う住民投票条例案について、和歌山市議会はきょう(27日)開かれた臨時議会の本会議で条例制定に反対する議員の賛成多数で否決されました。また、一部の議員から提出があった修正案についても否決されました。

きょう(27日)の本会議では、総務委員会の審査経過が報告され、各会派の代表が、条例制定に賛否の意見を述べました。この中で共産党の議員は「住民投票の実施が民意を反映する最良の手段だ」と賛成の意向を訴えました。また自民党の議員は「2018年の知事選挙で仁坂吉伸知事が、IR誘致の公約を掲げて当選しており、民意は示されている」と条例案に反対の意見を述べました。

市長から「住民投票の意義は見出しにくい」との否定的な意見つきで提案された条例制定案は自民、公明などの28人の反対多数で否決されました。

和歌山市の尾花正啓市長は、今後県から示される具体的な計画をもとに、市民に説明会や公聴会を実施し、その後市長の判断を市議会に審議していただくことになると今後の審議についても理解を求めました。

条例案の審議をめぐっては市民グループが2万人を超える市民の有効署名を集め、条例制定を市に直接請求していました。

今回条例制定案が否決されたことについて市民グループの代表が「みんなで決めるこの町の未来」という市民の意見を封殺し民主主義と住民自治を押しつぶすもので強く抗議するとの声明を発表しました。

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