ENEOS撤退に知事「一方的な決定、大変遺憾」「撤回を」

2022年01月25日 19時40分

社会経済

石油元売り大手のENEOS(エネオス)が有田市にある和歌山製油所を、来年10月をめどに停止すると発表したのを受けて、和歌山県の仁坂吉伸知事がコメントを発表し、「一方的な決定は大変遺憾」とENEOSの対応を批判するとともに、製油所機能の停止を撤回するよう求めました。

仁坂知事はコメントの中で、「地元の有田市で、ENEOS和歌山製油所は、経済と雇用の面で重要な基盤であり、創業以来80年の長きにわたって地域一体となって支えてきたにもかかわらず、地元に相談なく、事前通告もなしで、一方的に製油所機能の停止を決定するというやり方は大変遺憾であり、大企業の姿勢として極めて疑問を感じざるを得ない」と強く批判しました。

その上で、仁坂知事は、「今回の発表は、民間企業の経営判断によるものだが、地元自治体としては、雇用や協力企業を中心とした地域経済への影響に重大な懸念を抱いている」とした上で、「今回の製油所機能の停止については、速やかに撤回し、製油所の存続を図るとともに、今後、製油所機能を縮小しないといけない状況に陥った場合は、事前に相談し、脱酸素の時代にふさわしい新たな事業を和歌山製油所で実施するよう、ENEOSに強く求めたい」とコメントしました。

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