こども園で防災訓練 避難所でペットとどう接する?
2022年01月17日 20時20分
阪神大震災の発生からちょうど27年となったきょう(1/17)、和歌山市の認定こども園で防災訓練が行われ、子どもたちが、避難の方法を確認し、避難所でのペットとの接し方を学びました。
防災訓練を行ったのは、和歌山市砂山南にある、むつみこども園で、毎月行っている訓練のほか、防災の日や東日本大震災が発生した日などに近くの公務員宿舎の屋上まで避難するなどの訓練に取り組んでいます。
阪神大震災から27年となったきょう行われた訓練では、はじめに直下型地震を想定した避難訓練が行われ、0歳から6歳までの園児100人余りが、先生の指示で防災ずきんをかぶり、整列して園庭まで避難しました。
このあと、和歌山県動物愛護推進員で、日本動物病院協会認定の家庭犬しつけインストラクター、石田千晴(いしだ・ちはる)さんが、年長と年中の園児を前に、避難所でのペットとの接し方について話しました。
この中で、石田さんは、避難所でペットの犬が近づいてきた場合、慣れない場所にいる犬を刺激しないよう走ったり大声を出したり、にらんだりせず、犬に関心を示さずに腕を組んでじっと立っておくよう呼びかけました。
また、犬を触るときには、飼い主の承諾をもらい、はじめに手の臭いをかがせた上で、犬の首の下を触るよう指導しました。
きょうの訓練では、がれきの上をはだしで歩くことを想定した体験も行われ、子どもたちは、アレルギー対策のためビニールをかぶせた卵の殻の上を歩き、「痛い、痛い」と声をあげていました。
参加した年長組の子どもたちは、「犬をさわれて楽しかった。さわるときは手をグーにして匂いを嗅がせた」「地震が来たら、犬が近づいてきても、じっと動かずにいることを勉強した」などと話し、卵の殻の上を歩いたことについては、「ちくちくして痛かった。靴を履かないといけないと思った」と話していました。
むつみこども園の栗林惠(くりばやし・めぐみ)園長は、「むつみこども園では、ネコやドジョウなどたくさんの生き物を飼っていて、子どもたちは、動物は優しいと思い込んでいるが、災害時には、動物も、飼い主も、怖い体験をして避難所に来ているので、危険が伴うことを伝えたかった。動物を触る時には、必ず飼い主に許可をもらってほしい」と話していました。