【新型コロナ】新たに157人、前日と並び最多タイ
2022年01月16日 19時15分
和歌山県はきょう(16日)、県内で新たに、幼児から90代までの男女157人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。1日あたりの新規感染者数は、前の日と並んで過去最多タイとなりました。
特に、成人式後の会食での感染拡大が目立っていて、県では、感染拡大防止のため、県民に感染予防対策と、慎重な行動を呼びかけています。
県内の累計感染者数は、死亡した62人を含め、6108人となりました。
そして、入院対象者は747人ですが、感染の急拡大で病床数がひっ迫しているため、490人を入院とし、他は、自宅待機やホテルでの療養としました。これにより、前日に99%を超えたコロナ病床の使用率は、この日、79%に緩和されました。
また、きょうは、和歌山市で、新たに2件のクラスターが確認されました。ひとつは、「第2ひまわりこども園」で、職員5人と園児1人のあわせて6人が感染し、もうひとつは、デイサービスなどを運営する「なごみの郷(さと)あゆむ」で、すでに感染がわかった人を含め、感染者が11人のクラスターとなっています。
一方、岩出市の男子バレーボールスポーツ少年団のクラスターでは、感染者が11人となり、その家族の県議会議員1人の感染も確認されました。議員は無症状だということです。
このスポーツ少年団の感染拡大を受け、岩出市内の6つの小学校があす(17日)から、感染予防のため臨時休校となります。
このほか、クラスターとなった橋本市の「居酒屋わらべ」では、新たに利用者の感染がわかり、感染者は12人になりました。
この日の新規感染者の住所地の保健所管内別の内訳は、和歌山市が95人、岩出が20人、橋本が14人、湯浅が12人、海南が8人、田辺が6人、御坊と新宮がそれぞれ1人です。酸素投与が必要な重症者は、1人増えて、3人となりました。
県内の人口10万人あたりの感染者数は81・4人で、保健所管内別では、岩出が110人、和歌山市が103・7人、橋本が79・9人、湯浅が75・4人と過去最高を更新しました。
県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、病床数がひっ迫していることにふれ、県民の命を守るために、重症者や感染リスクの高い人など、急を要する感染者を優先して入院手配をしているが、医療体制の崩壊につながりかねないと危惧しているとして、県民に感染予防を改めて要請しました。