紀三井寺で2年ぶりに「速駈詣り」開催
2022年01月10日 15時21分
紀三井寺の石段231段を駆け上がって1年の健康を祈願する「福開き速駈詣り(はやがけまいり)」が、きょう(10日)2年ぶりに行われ、12歳から83歳までのおよそ60人がタイムを競いました。
速駈詣りは、地元のランニングチーム「汗濁大学(あせだくだいがく)」が、紀三井寺の前田泰道(まえだ・たいどう)貫主(かんす)とともに、和歌山市の新たな名所のひとつとして発信しようと企画したもので、部活の学生らが練習で使う急な石段を活用して、2018年から毎年1月に開いてきましたが、去年(2021年)は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。2年ぶりの開催となったことし(2022年)は参加人数を減らし、見物客にはマスクの着用を求めて開催しました。
健脚自慢の参加者の中には、筋骨隆々の肉体に紅白のふんどしをまとった男性2人組や、かぶり物をかぶって走る人もいて、初詣に訪れた人たちを沸かせました。
ことし、最も速いタイムで駆け抜けた男性に贈られる「福結び速駈け王」の称号を手にした、京都府の消防士・石田諒太(いしだ・りょうた)さん32歳は「前回2位の悔しさを晴らせました。家族のお陰です」と喜びを語りました。