みかん狩り運動会、石巻市で開催
2021年12月30日 20時34分
和歌山市青年団体協議会のメンバーらが和歌山特産のミカンを東日本大震災の被災地の市民味わってもらい交流を深めようという催しがきょう(30日)宮城県石巻市で行われました。
この催しは市の青年団体協議会のメンバーや県BBS連盟のメンバーらが企画したもので10年目になります。
きょう(30日)、石巻市上釜地区の公民館で開かれたこの催しには、地元の子どもや父母、住民らが参加しました。初めに和歌山市青年団体協議会の代表が「短い時間ですが楽しいひとときにしましょう」と挨拶しました。
会場には有田など県内から寄せられたみかんが運び込まれ、早速、制限時間内にお玉でみかんを運ぶリレーやフラフープで、箱やかごに入ったミカンを輪投げで獲得するゲームが行われました。参加した子供や地元の大人たちは、歓声を挙げながら、和歌山の有志から寄せられたミカンを受け取っていました。
また公民館には東京オリンピックで聖火ランナーを務めた宮城と和歌山市のランナーがユニフォーム姿で訪れ、子どもたちに被災地の仮設住宅で使われた窓枠を原材料に作られた聖火のトーチをみせて交流を深めていました。
このあと、和歌山と地元の交流が末永く続くようにと、記念の植樹が行われました。参加したメンバーの高垣晴夫さんは、「新型コロナ禍の中、今年はこれてよかった。植樹した木は『ともだちの樹』と名付けました。」と話し復興支援を通して生まれた絆や復興への思いを受け継いでいくことを参加者に語りかけました。
この交流は津波被害を受けた2011年、和歌山市青年団体協議会のメンバーが地元へストーブを贈ったことがきっかけになりその翌年から特産のミカンをワゴン車に積んで現地を訪れて地元の人たちと交流しています。