和歌山県は、新型コロナウイルスの「オミクロン株」が、となりの大阪府などで市中感染が確認されたことを受け、きょう（２８日）から来月（２０２２年１月）末まで、感染の不安のある無症状の和歌山県民に対し、無料でＰＣＲなどの検査を受けられるようになったと発表しました。

これは、きのう（２７日）山際(やまぎわ)経済再生担当大臣が「市中感染が確認された隣接県の知事が希望すれば、無料検査を認める」という方針を打ち出したため、大阪府に隣接する和歌山県でも、きょうから無料でＰＣＲ検査や抗原検査を行う事になったものです。

対象となるのは、県内在住で市中感染地域などへの外出や、イベント参加などを行って感染に不安のある無症状の人で、ワクチン接種の有無は問いません。

県によりますと、きょう現在、県内１２か所の薬局や衛生検査所などが無料検査所となっていて、県のウェブサイトに情報が掲載されています。

県の細川一也(ほそかわ・かずや)危機管理監は「県内ではまだオミクロン株の感染は確認されていないが、万全を期すために行った。県民には引き続き感染予防対策や、市中感染地域からの移動前に無料検査を受けること、症状が出たら早期のクリニック受診を守って欲しい。仮にオミクロン感染が発生しても、県ではこれまで通り関係機関と連携して押さえ込みに努める」と述べ、県民に冷静な対応を求めました。

県では電話相談窓口を開設しています。電話番号は０７３（４２２）２９０７番、ＦＡＸは０７４（４２２）７６５２で、受付時間は午前９時から午後５時４５分まで、無休で対応しています。