少年非行防止へ 和歌山市の歓楽街でパトロール
2021年12月18日 18時18分
冬休みを前に、少年非行の温床となる歓楽街に目を光らせようと、警察やボランティアなどが昨夜(12/17)、和歌山市の歓楽街でパトロールを行いました。
これは、和歌山東警察署や少年補導員のボランティアらあわせておよそ30人が参加したもので、去年は、新型コロナウイルスの影響で中止されたため、今年は、2年ぶりの実施となりました。
昨夜6時半からJR和歌山駅のわかちか広場で行われた出発式では、和歌山東警察署の出納延計(すいどう・のぶかず)署長が挨拶し、「小中学校や高校で、間もなく終業式が行われ、冬休みに入ります。長期の休暇中には、少年の気が緩みがちで、深夜徘徊や飲酒、喫煙などの非行行為に走る傾向が一段と強くなります。新型コロナ影響を受け、今回は2年ぶりの開催で、うれしく思っています。昔ながらのこの取り組みですが、実施できるのは、皆さんの力添えがあってのこと。張り切ってお願いします」と挨拶しました。
JR和歌山駅を出発した一行は、忘年会シーズンで人通りの増えた大新地区や新内地区をパトロールし、師走の歓楽街を見て回りました。
和歌山東少年補導員連絡会の中尾眞智子(なかお・まちこ)会長は、「去年は、新型コロナで中止されたので、今年も実施できるかどうか心配でしたが、実施できて、ようやく一歩を踏み出せた感じです。こうしたパトロールを通じて、見守っている大人がいることを知ってもらえるとうれしい」と話しました。
警察では、今月(12月)1日から年末年始特別警戒を実施していて、犯罪検挙のほか、非行少年の補導活動にも力を入れています。