パラリンピック正式競技「ハンドサイクル」体験教室 開催
2021年12月11日 18時42分
脚に障害がある人の移動手段として開発された自転車「ハンドサイクル」を体験できる教室がきょう(11日)、和歌山市の和歌山ビッグウエーブで開催されました。
「ハンドサイクル」は手でハンドルを回すことでチェーンでつながった前輪が回り、走りだす仕組みになっていて、パラリンピックの正式競技として採用されています。
この体験教室は、県人権啓発センターが主催で、ハンディキャップがあっても全員が同じことをテーマに平等に楽しめることを感じてほしいという目的で行われました。
教室では、障害者専門のスポーツ指導のプロ集団として活動をしているNPO法人アダプティブワールドのメンバー3人が講師を務め、幼児から70代の参加者18人にハンドサイクルの乗り方などについて説明しました。
参加者は用意された14種類のハンドサイクルに乗り、アリーナの外周を走ったり、20分間で何周できるかを競い合ったりしながら楽しんでいました。
参加した県内の支援学校で教員をしている男性は「普段自分たちは手と足を使えるので、その感覚で走ろうとするとバランスが取りにくく難しかった」と話していました。
講師を務めたNPO法人アダプティブワールドの齊藤直理事長は「障害者スポーツをやってみることでどんなところが面白くて、何が大変なのかがわかる。その気持ちを持って帰ってほしい」と話していました。
県人権啓発センターでは、年5回ほど、人権啓発に関する講演会や体験教室を開いていて、次回は来週18日に「やさしい日本語講座」が田辺市の紀南文化会館で開かれる予定です。
詳しくは、県人権啓発センターのホームページに掲載されています。