オンブズマン・県内9市の情報公開整備度ランキングで有田市がワースト1位
2021年12月06日 19時51分
和歌山県内の行政や税金の使い道などを監視している「市民オンブズマンわかやま」がこのほど行った、県内9つの市の情報公開整備度ランキングの結果が、きょう(6日)公表され、有田市(ありだし)が100点満点中40点で、ワースト1位となりました。
調査は、市民オンブズマンわかやまが、ことし(2021年)3月から4月にかけて和歌山市や田辺市、新宮市など県内9つの市にアンケート用紙を配布して行い、4月1日の時点の、それぞれの市の情報公開制度の整備状況について14項目の質問の回答を採点して、総合得点の低い順にまとめたものです。
このうち、有田市は7項目で得点が0となり、総合得点も100点満点中40点で、9つの市の中でワースト1位となりました。
有田市は市のウェブサイトから情報開示請求書がダウンロード出来ないほか、請求権者の対象を「何人(なんぴと)」としていない、開示請求書に使用目的を書かせる欄がある、閲覧の目録を整備していないなど、7つの項目で得点がゼロとなりました。
次いで、岩出市が42点でワースト2位、橋本市が43点でワースト3位などで並ぶ一方、和歌山市は審査会答申の一部公表などを行うなど最多得点となりましたが、69点にとどまりました。
市民オンブズマンわかやまの畑中正好(はたなか・まさよし)事務局長は「一部の自治体では、我々の指摘や要望を受けて改善したところもあるが、最高でも60点台では低すぎる。
ネットでの請求書ダウンロード対応や、閲覧目録の整備など、請求者の利便性向上や、説明責任を明確にするには、さらなる努力と改善が市側に求められる」と総括しています。