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河原に湯けむり、冬季限定「仙人風呂」オープン

2021年12月05日 17時22分

歴史・文化社会

田辺市本宮町の川湯(かわゆ)温泉できょう(5日)、川底から湧き出る温泉を利用した冬限定の大露天風呂「仙人(せんにん)風呂」がオープンしました。

仙人風呂は、幅28メートル、奥行12メートルの大きさで、熊野川の支流、大塔川(おおとうがわ)の一部をせき止めて作られています。湧き出る源泉が高温のため、川の水を引き入れて、湯の温度は40度前後に調整されています。

また、入浴は水着着用ですが、新型コロナウイルスの対策で、更衣室の使用を中止しているため、宿泊先や自家用車などで着替える必要があります。

当初は今月(12月)1日にオープンの予定でしたが、前夜(11月30日)からの雨による増水で、風呂へ渡る橋の一部が壊れたため、延期になっていました。

きょうは、午前10時から、開湯式(かいとうしき)が行われ、仙人風呂がオープンすると、早速、観光客らが温泉を楽しんでいました。

実行委員会の芝伸一(しば・しんいち)委員長は、「夜は星空が美しい。広いので子どもものびのびと入れる。自然景観に囲まれた大露天風呂で入浴を楽しんでほしい」とPRしていました。

仙人風呂は、毎日午前6時半から午後10時まで、無料で入浴でき、来年(2022年)2月末まで開設されています。また、毎週土曜の夜には、湯船の縁(ふち)に灯ろうを配置する「湯けむり灯ろう」が行われます。一方、湯船で木札を取り合う「仙人風呂新年かるた大会」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止が決まっています。

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