全国47都道府県の米使用・和歌山の魚介の酒粕漬け
2021年11月16日 19時17分
全国47都道府県の米をブレンドして醸した日本酒の酒粕(さけかす)を使った和歌山産魚介類の粕漬けを、このほど、和歌山市和歌浦南(わかうらみなみ)の紀州高下(たかした)水産が開発しました。
日本酒は、地方の中小企業の支援や産業の振興を目的に、全国の信用金庫や自治体、メディア、大学などで構成する「よい仕事おこしフェア実行委員会」が、東日本大震災の復興支援などを目的に、全国47都道府県の米をブレンドして福島県の蔵元で醸した純米酒「絆舞(きずなまい)」で、よい仕事おこしネットワークのウェブサイトなどで購入出来ます。
絆舞の醸造過程で大量にできる酒粕の処理に困っていたところ、よい仕事おこしネットワークの事務局で東京の城南信用金庫の川本恭治(かわもと・きょうじ)理事長が、和歌山で水揚げされた魚介類の干物や味噌漬けなどの販売を手掛ける、紀州高下水産の高下昭人(たかした・あきと)社長に直接相談し、絆舞の酒粕で鯛やアシアカ海老の粕漬けを開発したものです。弱火でじっくり両面をあぶると、酒粕で柔らかくなった身がご飯のおかずや酒の肴にぴったりで、贈りものなどにもふさわしい、新たな特産品が産まれました。
高下社長は「普段、地元の信用金庫と取引が有り、和歌山市出身の川本理事長から相談を受け、早速、開発に取りかかりました。いまは試作品ですが、いずれ新たなラインナップに加えたいです」と話しています。