熊野那智大社で紅葉祭
2021年11月14日 15時44分
那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社できょう(14日)、自然の恵みに感謝する紅葉祭(もみじまつり)が開かれました。
祭りでは、ご神体の那智の滝の前で、巫女2人がモミジの枝を手に、笛や太鼓の音色に合わせて、優雅な神楽(かぐら)を披露しました。新型コロナウイルスの影響で激減した参拝客は、先月(10月)から回復傾向にあり、この日も多くの人が訪れ、古式ゆかしい神事に見入っていました。
祭りは、平安時代の986年、花山法王(かざんほうおう)が那智山(なちさん)で千日行をした際、紅葉の美しさを和歌に詠み、その短冊を小枝に結んで滝に流したという故事にちなんでいます。
大阪・熊取町から訪れた77歳の男性は、「美しい祭りで心が洗われる」と話していました。