和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、１２月定例県議会で、安倍内閣で内閣官房参与などを務めた、岩出市出身の本田悦朗(ほんだ・えつろう)氏６６歳を副知事に起用する人事案件を提出する準備を進めているとの報道について「今月下旬に開かれる議会運営委員会で議員に説明するまでは言わない」と述べ、名言を避けましたが「もし提出したら意図を含め説明する」とも述べました。

本田氏は元・財務官僚で、安倍元総理の経済ブレーンとしてアベノミクスを推進したほか、静岡県立大学の教授やスイス大使なども歴任しています。

仁坂知事は、けさ（１０日）の定例記者会見で本田氏を副知事に起用する人事案件をめぐる報道について「県議会の議決がいる人事案件については、今月下旬に開かれる議会運営委員会で議員に説明するまでは言わない」と述べましたが「提出したら意図を含め説明する」とも述べました。

またこれに関連して、来年秋、仁坂知事の４期目の任期満了を迎えることに伴う知事選挙への出馬の可能性について聞かれると「現職知事の出処進退は、県議会で表明するのが麗しき伝統なのでこの場では言わないが、残りの任期を一生懸命務めるだけだ」と、こちらも明言を避けました。