近代建築物の写真展 和歌山城ホールで開催
2021年11月04日 19時16分
和歌山県内に残る明治以降の近代建築の建物を写真やパネルで紹介する2つの展示会があす(11/5)から和歌山市の和歌山城ホール1階展示室で開かれます。
これは、県内にある建築関係の3つの団体、和歌山県建築士会と県建築士事務所協会、それに日本建築家協会近畿支部和歌山地域会でつくる建築三団体まちづくり協議会が主催する「タテモノノチカラ展」と、熊野古道を世界遺産に登録するプロジェクト準備会などが主催する「写真で見る和歌山の近代建築展」です。
このうち、「タテモノノチカラ展」では、和歌山市堀止東にある大正末期に建築され「島村家住宅」や、明治初期に建設された橋本市高野口町にあるガラス張りの元・和風旅館「旧葛城館」などの写真や和歌山城周辺の魅力を紹介したまち歩きマップのパネルなど、およそ70点が展示されます。
大正時代に民間の住宅会社が建設した島村家住宅は、土壁の中に、平らな瓦を入れることで、火事による延焼を食い止められるようにするなど、工夫がこらされていて、主催する建築三団体まちづくり協議会は、「当時の最先端の設計思想が和歌山県内の建物に活かされていたことを皆さんに知ってもらいたい」と話し、来場を呼びかけています。
一方、「写真で見る和歌山の近代建築展」では、高野町の橋本警察署高野幹部交番や、田辺市本宮町の亀屋旅館など、明治以降の建築物の写真およそ60点が、明治、大正、昭和と年代別に展示されます。
主催の、熊野古道を世界遺産に登録するプロジェクト準備会では、「紀の国わかやま文化祭2021」の開催にあわせて「残そう つなげよう 地域遺産 めざそう追加登録」を合言葉に、「和歌山の文化の今昔~熊野古道と近代建築~」と題して、今回の写真展のほか、講演会やウォークイベントも開催します。