酒気帯び運転で事故起こした県税事務所の主査を懲戒免職
2021年10月20日 15時37分
和歌山県は、先月(9月)14日、自宅で缶ビールを飲んだあと軽乗用車を運転し、和歌山市内のスーパーマーケットの駐車場で自転車に乗っていた男性をはねて重症を負わせた、和歌山県税事務所の59歳の主査の男性職員を、きょう(20日)付けで懲戒免職処分としました。
県・監察査察課などの調べによりますと、この男性職員は、先月14日の午後10時前、和歌山市内のスーパーマーケットの駐車場で自転車に乗っていた男性を軽自動車ではねる事故を起こしました。
和歌山西警察署の警察官が現場に駆けつけ、男性職員の呼気から基準値を超える0・36ミリグラムのアルコールが検出され、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。自転車の男性は頭や鼻の骨を折るなどの重症を負いました。
男性職員は、この日の夕方、勤務を終えて帰宅後、自宅で衣類を洗濯し缶ビール3本を飲みました。そのあと、着ていた服も追加で洗濯しようとしたところ洗剤が残っていないことに気付き、自分の軽乗用車を運転しておよそ500m離れたスーパーマーケットに行ったということです。
男性職員は「洗剤の予備が無いのが気になった。短い距離だから大丈夫だろうと思った。取り返しのつかないケガを負わせてしまい、被害者や家族に申し訳無い」と話しているということです。
県税事務所の西本晴彦(にしもと・はるひこ)所長は「被害者やご家族、県民の皆さんに大変申し訳ない。県では飲酒運転根絶条例を制定し、飲酒運転撲滅の機運を高めていた時に、職員がこのような事故を起こしたことは、公務員・社会人として有ってはならない事だ」と陳謝し、失墜した信頼の回復や再発防止に努める考えを示しました。