和歌山市北部大規模断水 9日朝には解消へ
2021年10月04日 21時31分
和歌山市の紀ノ川にかかる水道管の橋が折れて落下し、北部地域で大規模な断水が発生している問題で、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、今夜(10/4)、応急復旧の時期について示し、9日の朝には、断水が解消するという見通しを明らかにしました。
この問題は、和歌山市の紀ノ川にかかる送水管の橋がきのう午後、折れて落下したもので、和歌山市の南部から北部へ水を送る唯一の送水管となっているため、北部地域の6万世帯で断水が発生し、けさから給水活動が行われています。
けさの会見で、尾花市長は、「応急的に復旧するための工法として、2つの案を検討していて、できるだけ早い仮復旧を目指す」と話していました。
今夜8時前から開いたきょう2度目の記者会見で、尾花市長は、仮復旧の工法について、落下した橋を迂回する形で、およそ40メートル離れた紀ノ川にかかる六十谷橋の車道に、仮の水道管を全長およそ560メートルにわたって敷設する案で工事を行う考えを示しました。
そして、今後のスケジュールとして、あさって6日の朝から材料の搬入を始め、8日中に配水池への送水を行い、9日の早朝には、各家庭で使用できるようになります。復旧した直後には、濁り水が出る可能性もあるということです。
また、この工事期間中を含め、仮の送水管が撤去されるまでの間、六十谷橋は全面通行止めとなります。
本格的な復旧工事については、現在、落下した送水管の撤去方法を含めて工法の検討を進めている段階で、まったくメドはたっていないということです。