42年の歴史に幕 和歌山市民会館で閉館式
2021年09月30日 20時20分
和歌山城ホールの新設に伴い42年の歴史に幕を下ろす和歌山市民会館の閉館式がきょう(9/30)夕方、行われ、多くの市民が見守りました。
和歌山市伝法橋南ノ丁和歌山市民会館は、昭和54年、1979年に開館して以来、42年にわたって大ホールや小ホールなどを運用し、コンサートや発表会などで多くの人が利用してきましたが、老朽化のため、建て替えられることになり、今後は、和歌山市七番丁に建設中の和歌山城ホールが、市民会館の役割を担います。
きょう午後4時半から市民会館の玄関前で行われた閉館式には、和歌山市消防音楽隊から5人による金管アンサンブルが参加し、国歌や和歌山市歌を演奏した後、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が挨拶し、「大勢の皆さんに閉会式に立ち会っていただき、この会館も喜んでいると思います。この市民会館の役割は、新しい和歌山城ホールに引き継がれることになりますが、多くの市民が、文化・芸術を通じて、憩い集えて、より親しんでいただける、新しい市民会館を目指すので、皆さんにもまた利用してもらいたい」と述べました。
このあと、和歌山市民会館の前寿広(まえ・としひろ)館長に花束が贈られ、最後に、和歌山市消防音楽隊が「ほたるの光」を演奏する中、開館から42年の歴史に幕を閉じました。
閉館式が行われた市民会館の玄関前には、およそ80人の市民が訪れ、長年、さまざまな形で利用してきた会館との別れを惜しんでいました。
きのうときょうの2日間、行われた館内見学に参加した後、式典に駆け付けた和歌山市に住む70代の女性は、「市民会館には、たくさんの思い出があるので、思い出に浸りにきました。コーラスの発表会に参加したり、作品展を観に来たり、小学校の教員として子どもを引率して連れてきたこともありました。コーラスの発表会が開かれた小ホールの舞台も見学できて、感無量でした」と話していました。
新しい和歌山城ホールは、来月(10月)30日頃、オープンし、11月23日に、歌手のさだまさしさんを迎えて開館記念特別公演が予定されています。