熊野本宮大社で「献湯祭」 温泉郷の再生を祈願
2021年09月25日 18時27分
田辺市の世界遺産・熊野本宮大社できょう(25日)、神前に温泉を供え、自然の恵みに感謝し温泉郷の発展を願う「献湯祭(けんとうさい)」が行われました。
「献湯祭(けんとうさい)」では、熊野本宮温泉郷の宿泊施設18軒の代表者らが泉源からくんだ「一番湯」を本殿前の大だるに注ぎ、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた温泉郷の再生を祈りました。
温泉郷には湯の峰(ゆのみね)、川湯(かわゆ)、渡瀬(わたらせ)の3つの温泉があり、熊野詣での際に身を清める「湯ごり」場で世界遺産に登録された「つぼ湯」や、川底から湧く温泉を利用し、冬だけオープンする無料の大露天風呂「仙人風呂」などで知られています。
熊野本宮観光協会の会長・名渕敬(なぶち・たかし)さんは「コロナ対策を徹底している。多くの人に湯を楽しんでもらいたい」と話していました。