【新型コロナ】県ホテルでの療養施設を和歌山市に開設

2021年09月01日 17時30分

社会福祉・医療

新型コロナウイルス感染症の病床のひっ迫に備えて県が準備を進めてきたホテル療養施設の準備が整い、きょう(1日)から感染者で県の退院基準を満たした人の受け入れが始まりました。これは、県が和歌山市内のビジネスホテル、東横INN JR和歌山駅東口を来年3月末まで借り上げ、当面、県の退院基準を満たした人で自宅に小さな子供や高齢者がいて二次感染を心配する人や一人暮らしの高齢者などで日常生活が難しい人などを3日間受け入れます。使用する和歌山市内のビジネスホテルには、医師1人が日中常駐するほか看護師やケアスタッフ、県の担当者らおよそ10人が対応に当たるということです。また夜間も看護師らが常駐して容態の変化などに対応します。

療養に利用するビジネスホテル(和歌山市内で)

きょう(1日)は2人がホテルに入り、療養します。施設を利用する人は共用スペースに置かれた弁当を取りに行ったり、ペットボトルの飲料水などを取りに行く以外は原則部屋の中で生活します。運営にかかる費用は県が負担することになっています。

療養するホテルの一室(和歌山市内で)
弁当置き場(和歌山市内で)
事務室で作業するスタッフ(和歌山市内で)

施設運営を管理する県健康推進課の担当者は、「これまで準備を重ねていて不測の事態にも万全の対応ができるようにしていく」と話しています。

県福祉保健部の野尻孝子技監は、これまでの取材で「いまは病床がひっ迫している状況ではないが、退院基準を満たしている人で、自宅には小さな子どもや高齢者がいてうつさないか心配だという人がいるので、ホテル療養を開始したい」と話していて、和歌山市のビジネスホテルでの療養を始める考えを示していました。

WBSインフォメーション

WBSショッピング55