智辯和歌山が決勝進出 全国高校野球選手権

2021年08月28日 18時14分

スポーツ

第103回全国高校野球選手権大会はきょう(28日)、甲子園球場で準決勝が行われ、智辯和歌山が滋賀の近江に5―1で快勝し、2002年以来19年ぶりの決勝進出を決めました。

智辯和歌山は1回表、ここまで先発として試合をつくってきた近江の先発、2年生の山田(やまだ)の立ち上がりを攻め、トップバッターの宮坂(みやさか)が、右中間にツーベースヒットでチャンスを作ると、3番・角井(かくい)のタイムリーツーベースで1点を先制。

さらに5番・岡西(おかにし)のタイムリーヒットで1点を挙げ、2対0としてゲームの主導権を握りました。

智辯和歌山は、6回にも2番・大仲(おおなか)の2点タイムリーツーベースでリードを広げました。

そして、8回には2本のヒットにバッテリーミスを絡めてダメ押しとなる1点を追加しました。

守っては、智辯和歌山の先発、エースの中西が、3回に1点を失ったものの、力のあるストレートや切れのあるスライダー、球速を抑えたカーブをコーナーに投げ分け、近江打線を4安打に抑えて10三振を奪い、完投しました。

結局、5対1で智辯和歌山が近江を破り、準優勝した2002年の84回大会以来、19年ぶりの決勝進出を決めました。

智辯和歌山の中谷監督は、「もう1試合できるのが本当にうれしい。山田投手の低めの変化球を打者がよく我慢してくれた。中西は素晴らしいとしか言いようがないぐらい、頼もしく見えた」と、エースの中西投手は、「チームが勝てたことが一番うれしい。その中でいい結果がついてきた」と話していました。

また、宮坂主将は、「決勝は全員で挑戦者の気持ちを忘れず、ぶつかっていく」と決勝戦に向けての抱負を語っていました。

智辯和歌山は、きょうの準決勝第2試合で京都国際を3対1で破った奈良の智辯学園と2000年の82回大会以来21年ぶり3回目の優勝を目指して対戦します。

智辯和歌山と智辯学園の甲子園での対戦は春夏通じて1度だけあり、2002年夏の3回戦では、7対3で智辯和歌山が勝っています。

決勝戦は、あす(29日)午後2時プレイボールの予定で、和歌山放送では、午後1時44分から実況生中継でお届けします。

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