陸奥宗光の講演会開催 外務副大臣が特別基調講演

2021年08月23日 20時12分

イベント政治教育歴史・文化社会

明治時代に外国との不平等条約を改正し、近代日本の礎を築いた和歌山市出身の政治家、陸奥宗光(むつ・むねみつ)をテーマにした記念の講演会がおととい(8/21)、和歌山市で開かれました。

講演会の模様(2021年8月21日・和歌山ビッグ愛1階大ホール)

これは、和歌山市の岡公園に陸奥宗光の像が建立されて今年で50周年となるのにあわせて、「陸奥宗光」外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会が開いたものです。

きょう午後、和歌山市の和歌山ビッグ愛で開かれた講演会では、実行委員会の立谷誠一(たちたに・せいいち)会長が「日本の発展に尽くした陸奥宗光の功績を次の世代に伝えていきたい」と挨拶した後、宇都隆史(うと・たかし)外務副大臣が登壇し、「国益と世界秩序との調和~これからの日本外交について」と題して特別基調講演を行いました。

講演する宇都外務副大臣

この中で、宇都外務副大臣は、「力なき外交は、机上の空論に過ぎない」と述べ、「陸奥は、不平等条約の是正をはかる中で、同時に日清戦争も遂行し、近代国家としての日本の力を見せつけ、外国にその力を認めさせた」と指摘しました。

また、基調講演を行った外務省外交史料館の富塚一彦(とみづか・かずひこ)外交文書編纂室長は陸奥外務大臣直筆の外交文書を示しながら、当時の世界情勢を説明し、陸奥の活躍と歴史的な功績を説明しました。

講演する冨塚・日本外交文書編纂室長

このあと、「宗光と龍馬が夢見た世界」と題したパネルディスカッションが行われ、陸奥宗光と親交のあった坂本龍馬の兄の直系で、郷士坂本家の10代目、坂本匡弘(さかもと・まさひろ)さんも登壇しました。

この中で、坂本さんは、「当時の武士は、それぞれの藩を自分の国と思っていたが、龍馬は、それでは欧米列強には勝てない、として日本を一つの国としてとらえていた。海軍操練所時代から龍馬と行動をともにしていた陸奥宗光は、そうした龍馬の考え方が身についていたのではないか」と指摘しました。

パネリストとして発言する坂本さん

この講演会の会場には、和歌山工業高校の1年生と2年生あわせて4人が引率の教員とともに訪れ、「陸奥宗光のことは、中学生の頃、習いましたが、きょうの講演会では、初めて知ることが多かったです」と話していました。

講演に聞き入る和歌山工業高校の生徒

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