今後も大雨のおそれ 土砂災害に厳重に警戒を
2021年08月17日 13時24分
和歌山県では、あす18日にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがあり、和歌山地方気象台は、県民に対し、土砂災害に厳重に警戒するとともに低い土地の浸水や河川の増水に十分、注意するよう呼びかけています。
気象台によりますと、中国大陸から西日本を通って東へのびる前線上の低気圧は、あす18日にかけて対馬海峡付近から日本海へ進み、前線はしだいに北上する見込みです。
前線や低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、和歌山県では、大気の状態が不安定となり、局地的に雷雲が発達する見込みで、雨雲が予想より発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。
和歌山県では、今月11日の降り始めからきょう(8/17)午前8時までの総降水量が田辺市護摩壇山で587・5ミリ、田辺市龍神で496・5ミリとなっていて、8月の平均降水量を大きく超えています。
和歌山県では、さらにあす18日の夕方にかけて局地的に激しい雨が降る見込みで、総降水量がさらに増えるおそれがあり、気象台は、地盤の緩んでいるところや河川の増水しているところがあるとして、土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水や河川の増水に十分、注意するよう呼びかけています。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要で、積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内への移動など、安全確保に努めるよう呼びかけています。
和歌山地方気象台では、気象台が発表する警報などの最新の気象情報を、普段以上にこまめに確認するとともに、土砂災害や浸水害の危険度分布を示す気象庁の「キキクル」で、状況を確認するよう呼びかけています。