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【新型コロナ】県内40人感染 月曜・過去最多、集団感染も

2021年08月02日 22時25分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/2)、10代の中学生から70代までの男女40人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。月曜日に40人の感染者が確認されたのは初めてで、和歌山市では、県内64例目となるクラスターの発生も確認されました。

記者会見する県福祉保健部の野尻技監(2021年8月2日・県庁記者会見室)

県によりますと、一般のクリニックは、日曜日が休みで検査の数が少ないため、月曜日は、感染確認が少ない傾向がある中で、40人の感染が確認されたのは、月曜日としては過去最多で、これまで最多だった4月19日の29人を大きく上回っています。

また、新たにクラスターとなったのは、和歌山市鳴神の「ロイヤルフード協業組合・管理部門」で、きょう新たに感染が判明した7人を含めて11人の感染が確認されています。会社内で感染が広がった要因として、県は、症状が出た後も出勤していた人が複数いたためとしていて、あらためて、症状が出たらすぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。

また、新宮市で発生したスナックでのクラスター関連で、新たに3人の利用客の感染が判明し、このクラスターの人数は、25人となりました。

きょう新たに感染が確認された40人の保健所別の内訳は、和歌山市が19人、新宮が6人、橋本が5人、湯浅が4人、岩出が3人、御坊が1人、そして大阪府と三重県が1人ずつとなっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が25人ちょうどで、感染状況が最も深刻な「ステージ4」にあたり、保健所別では、和歌山市の29・2人と、新宮の60・9人が、この基準を上回っています。

急激な感染拡大について、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「第五波が確実に右肩上がりになっている。特に第四波と違うのは、急激な感染拡大が続いていることで、いまが正念場だ」と指摘しました。

きょう新たに40人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した49人を含め3044人となりました。

きょう現在、入院している人は236人で、入院患者が230人を超えるのは、5月10日以来、84日ぶりで、きょうから40床増えた県内のコロナ用病床440床に対する病床使用率は、53・6%となっています。

酸素投与が必要な重症者は13人、このうち、人工呼吸器を装着している1人を含めて2人が、ICU・集中治療室で治療を受けています。

ICUの2人の患者は、40代と50代でいずれも基礎疾患があるということで、県福祉保健部の野尻技監は、「感染の爆発を見ると、必ず重症者が出てきて基礎疾患のある人が悪化するケースもあるので、若い人もあなどらないで」と述べた上で、「これからますます県外の人との交流が増えるが、症状が出たら早く受診するとともに、ワクチンを接種しているからと言って、感染対策を怠たることのないようにしてほしい」と呼びかけました。

なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに47人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、1083人となりました。

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