【新型コロナ】県内34人感染 和市アロチでクラスター発生

2021年07月31日 19時32分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(7/31)、乳児から60代までの男女34人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、和歌山市のラウンジで県内63例目のクラスターが発生し、県が利用客に対し、保健所に連絡するよう呼びかけています。

記者会見する野尻技監(2021年7月31日・県庁記者会見室で)

新たにクラスターとなったのは、和歌山市新内(あろち)のスナック「Ratnaraj(ラトナラジュ)」で、きょう新たに和歌山市に住むこの店の20代のアルバイトの男性従業員の感染が判明しました。このため、感染が判明した4人の従業員とあわせて5人の感染となっています。

県は、今月20日から26日にかけてこの店を利用した人に対し、症状のあるなしに関わらず、最寄りの保健所まで連絡するよう呼びかけるとともに、新内周辺で感染者が確認されていることから同じようなカラオケのある飲食店を利用して症状の出ている人は、保健所に連絡するよう呼びかけています。

また、きのうクラスターとして発表された新宮市谷王子町のスナック関連で、新たに1人の従業員と利用客2人の感染が判明し、このクラスターの人数は、12人となりました。

きょう新たに感染が確認された34人の保健所別の内訳は、和歌山市が18人、新宮が5人、湯浅が4人、橋本が2人、岩出と御坊と田辺が1人ずつ、そして大阪府と三重県が1人ずつとなっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が19・1人で、急増の指標となる15人を大きく超えているほか、新宮保健所管内が32人、和歌山市が25人で、いずれも感染状況が最も深刻な「ステージ4」にあたる25人を上回っています。

きょう新たに34人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した49人を含め2971人となりました。

酸素投与が必要な重症者はきのうより1人増えて9人、きょう現在の入院患者数は180人で、県内の病床400床に対する病床使用率は、45%となっています。

記者会見した県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「デルタ株の感染者が増える中、入院後に酸素投与を必要とする人が徐々に増えていて、入院期間が長くなると病床がひっ迫してくる」と危機感をあらわにしました。

なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに11人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、1036人となりました。

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